2017年12月19日火曜日

2017年音楽業界 重大ニュース振返り

<2017年重大ニュース〜日本の音楽業界篇>
第1位)チケット二次流通問題、音楽業界の主張が認められる
第2位)SMAP解散、ジャニーズ脱退メンバーの活躍
第3位)安室奈美恵引退+初週ミリオン達成
第4位)逃げ恥・恋ダンス現象
第5位)AbemaTVが注目される
圏外)JASRACが音楽教室から著作権料徴収で物議を醸す
圏外)avexがブルーノ・マーズと契約 

 今年もブログはたまにしか書けずに、年末になってしまった。1年間の振り返りを、9月に僕が監修して、初の著作『ミュージシャンが知っておくべきマネジメントの実務』(リットーミュージック)を出版したワッキーこと脇田敬くんとの対談型で、やってみようと思う。

山口:ワッキーにとって今年は初の著作が出版されてエポックな年だったと思うけれど、何か変化はありましたか?

脇田敬
脇田:裏方である自分が、著作という形で人前に出るというのはちょっとした覚悟が要りました。これからもいいアーティストや作品を世に出すために仕事し続けると同時に音楽ビジネスの基礎をオープンに知ってもらうことで、もっともっと音楽を元気にしたい、世の中を明るくしたいと強く思いました。

山口:ワッキーの性格がよく出ていて、微に入り細に入り、音楽ビジネスの実務について、「痒いところに手が届く」本だと思うよ。これからの音楽業界のバイブルになると思う。
 では、ニュースを順に解説していきましょう

第5位)Abema TVが注目される

山口:ワッキーが推したニュース。サイバーエージェント✕テレビ朝日のインターネットテレビ局だね。

脇田:フリースタイルのヒップホップバトルの番組「フリースタイル・ダンジョン」のヒットに続き、亀田興毅に挑戦する企画もバズったAbema TVが元SMAPの3人の72時間番組を発表、ヒットを連発したのには驚きました。ネットと地上波テレビが手を組んで番組を発信する成功例が生れつつあるわけですね。

山口:サイバーエージェントの藤田社長が、赤字でも投資を続けると宣言して
話題になってたね。サイバーエージェントという会社はIT企業の中で特別の存在で、素敵だと思う。

脇田:女性社員が綺麗だからですか?(笑)

山口:俺もう合コンとか行かないから、それはよくわからないんだけれど(笑)。若手への権限委譲が進んでいて、AWAも30歳前半の小野さんが責任感を持って仕切っている。スマートフォンにおけるUI(ユーザーインターフェース)が優れているサービスがサイバーエージェントの特徴だと思うだけれど、何より若手社員が明るくてポジティブだよね。

脇田:IT企業がヒットコンテンツを連発するという点で画期的かと思います。

第4位)「逃げ恥・恋ダンス」現象

山口:TBSの人気ドラマ『逃げるは恥だが役に立つ』で、主演男優でもあった星野
源の主題歌「恋」を使ったYouTubeでのユーザー巻き込み型PR。番組のエンディングで俳優陣がダンスをしていて、その真似をユーザーにさせることで、番組や楽曲のプロモーションにもなったという現象だね。あくまで期間限定の許諾ということで、その後、ビクターが削除要請を出したという事件。

脇田:テレビ番組側のユーザー参加動画でバスらせたい!という企画に協力したんでしょうね。結果、その動画に広告を付けるユーザーとか野放しにしてしまった。

山口:まあ、そうだけれど、星野源という、小劇場演劇の俳優でもあった、カウンターカルチャーの人が、地上波テレビの連続ドラマで今をときめく新垣結衣の恋人役をやり、主題歌をやり、どちらも大当たりしたというめでたく、素晴らしい話じゃない?

脇田:星野源というアーティスト、「逃げ恥」というドラマが売れた、という点ではよかったということなんでしょう。ただ、最初からHPで期間限定だと言ってましたので、有言実行、騙したわけではないよ、という言い分なのだと思います。

山口:それが間違っているよね?

脇田:間違っているのか、わかりませんが、「英断」みたいに言うのは、ちょっと、、。

山口:実際の舞台裏は知らないんだけれど、まあ、アーティスト側にメリットが大きい結果を産んで、レコード会社の姿勢が変わることを期待したんだけどね。だってこのまま黙認してもいいじゃない?

脇田:今までYouTubeでの楽曲使用についてはしっかりブロックしていたのを、この曲に関しては解放したわけですよ。特に説明もなく。そうすると、巷に公式音源を無許可で使用したダンス動画が溢れるわけですよね。それで、今まで楽曲の二次使用は悪いことだと思って従ってきたユーザーが騒ぐわけです。「動画に勝手に音源使ってる人がいます!」と。それを見てビクターがHPに声明を出したわけです。「期間限定で許可します」、みたいな。で、番組が終わり、DVDやブルーレイが発売されたタイミングで、プロモーション期間も終わったので、「楽曲使用許可は終了ですよ、削除してください」、という流れなのかなと思います。

山口:変な前例を作りたく無いという、その考え方がおかしいと思うんだよね。僕の指摘したいポイントは2つ。まず、ファンとアーティストのエンゲージメントに水をさしたこと。この番組で星野源を知って、好きになった人もたくさんいると思うんだ。嬉しくて踊った自分の動画を削除しろって言われるって、気分悪いでしょ?ファンの星野源との幸せな出逢いを不愉快にさせるのは、一番やってはいけないことだと思う。

脇田:ドラマのエンディングのダンスを見て、動画をアップした人もそうですが、今までアーティストや原盤者の権利を守るために二次使用はしてはいけないと、ネットで自由に音楽を楽しむことを我慢してきた人とのエンゲージメントも大事にしたいですね。

山口:本当だよね。2つ目のポイントはコンテンツホルダーとしてもっと胸を張って、上手に権利行使をして欲しいということ。威張ってちゃいけないけれど、「本来は弊社の音源を使って、YouTubeに上げることは著作権的にNGです。ただ「恋」については、出来事として素晴らしいので、特別に許諾します」っていう態度で良いと思うんだよね。メリットしか無いでしょ? 今だにYouTubeに音源があったら、CD売れないみたいに思っているとしたら、時代錯誤過ぎるよ。科学的に証明されていることを信じない迷信な感じ。

脇田:コンテンツID登録をすれば、ブロックできる、または使用を許可し、音源を使用した再生には広告がつき、収入となる。ビクター音源は、基本、前者を行なっている。しかし、「恋」は、このどちらも行なわなかった。山口さんが言うように、YouTubeに音源があればCDが売れないという考えもあるかもしれないし、もう一方で、YouTubeのやり方や掛け率にも不満があり、納得できない、そこには乗りたくないという考えもあるのでしょう。以前、ロックバンドのくるりの英詞動画が、アメリカ等の国で再生されなったことがあります。これは、ビクターがYouTubeの有料動画再生「RED」への動画提供を拒否したことで起こりました。一方、YouTubeに積極的なavexは、海外アーティストが行なうようにコンテンツID登録を行ない、二次使用を許可し、使用動画の広告収入を得ている。

山口:「PPAP」(ピコ太郎)を当てたavexとは根本的にスタンス違うと?

脇田:両社の立場の違いはおもしろいですね。どっちが正しいとは言えませんが、avexは進んでいる。そして立場が明らか。ビクターは説明がわかりにくいというか、立場の取り方がわかりにくかったというべきか、、。星野源作品の音源、画像、映像など、すごく素敵ですばらしいし、そこになんだかわからないWEB CMを付けたくないみたいな心理もあるのかもしれませんけどね。

山口:YouTubeというサービス上でたくさん音楽が使われているのに、アーティスト側への分配率が低すぎるという、いわゆる「Value gap」問題があるのはわかります。むしろYouTubeは使わないというポリシーでやるアーティストがいても良いと思う。けれど、日本のレコード会社が、YouTubeには渋々動画を出して、Spotifyでは配信しないとかは、論理的に破綻しているなと思うんだ。

脇田:そこは強く言いたいですね! YouTubeに屈しないビクター、繊細な作品性にこだわるビクターには、音楽に理解ある姿勢を明らかにしていて、分配もYouTubeより遥かに多いSpotifyにアップしてほしい(最近、サカナクションやくるりは配信された)。
この辺りのYouTubeの分配の話、Value gap問題は、今度ニューミドルマン養成講座にゲストで来て頂く、NexToneの荒川(祐二)さんにも聞いて勉強してみたいです。さらにもっと言えば、ビクターの話も聞いてみたいです。今回の星野源の案件では、いろんな事情があったのだろうと思いますが、もっと深く考えられてると思うんですよね。

山口:荒川さんは合併前のJRC社長時代からITサービスはきちんと研究されてました。実は、僕にSpotifyのサービスを教えてくれたのは荒川さんだからね。ニューミドルマン養成講座では何度か講師をお願いしているけれど、今回はYouTubeとの向き合いについて掘り下げて訊きましょう。

脇田:こういうキーパーソンのお話を直接聞けるのは、めちゃめちゃ楽しみです。

山口:さて、第3位に行く前に2つほど。

圏外)avexがブルーノ・マーズと契約

脇田:avexがブルーノ・マーズと全世界での音楽出版契約を結んだと発表されました。前年のピコ太郎のヒット、NexToneのYouTube再生数に応じた分配の発表などに続いて、大きなニュースでした。新社屋も完成したavexグループが何を仕掛けるか注目です。

山口:avexという会社は、日本の音楽業界を変えていく存在で素晴らしいと思うんだ。決してお行儀が良い会社では無いけれど、新しいことに挑戦していく姿勢で業界が引っ張られていく感じがする。ワッキーはマネージメントの立場でavexと仕事した経験あるよね? どんな印象?

脇田:一言で言えませんが好きな会社です。mu-moや映画事業、フェス事業、海外進出、いろんなチャレンジが今のavexを作っている。その時は「何やってるんだろう?」と思いましたが、ここ数年、不可能だと思われていたことを可能にしていく姿を見て、ああいったチャレンジが今に繋がっているんだなと感心します。

山口:なるほど。ただ、今回のブルーノ・マーズは、本当に投資に見合う回収があるのかは疑問で、心配だな。アメリカ音楽業界にどんな戦略で切り込んでいくのか、訊いてみたいと思ってる。

脇田:そういう社風なんでしょうね。『レッドクリフ』や「a-nation」、数々の新人アーティストの売り出しとか、回収できてない投資は過去にも沢山あったでしょうから。そういえば、アジア副社長高橋俊太さんはニューミドルマン養成講座を受講された方だし、講師で来てくださった伊東宏晃さん(エイベックスマネジメント前社長)など、ゆかりの方は多い会社ですよね。テクノロジーにも積極的です。

山口:僕らが3年やってきたニューミドルマンラボの活動も面白いネットワークになってきているよね。これからが楽しみ。

圏外)JASRACが音楽教室から著作権料徴収で物議を醸す

山口:かなり話題になったニュースなんだけれど、あまりにも非生産的な話なのであくまで圏外扱いかなと。ワッキーはどういう印象?

脇田:困りますよね。音楽ビジネスの柱である、著作権管理の最大手団体、JASRACの存在によりミュージシャンはメシが食える。そのJASRACが、世の中を敵にまわすような誤解の種をバラまいている。「『カスラック』とか言ってる奴音楽聴くな!」ぐらい言って擁護したいところですが、当のJASRACに世の中を味方に付けようという意志が感じられないです。

山口:70年の歴史があるということは、インターネットはおろか音楽がデジタルになる前から著作権の徴収分配をしているということ。様々なルールやノウハウを積み重ねてきているから、それがネットに簡単に適応できないのは、仕方ない部分もあるよね。ただ、今の時代はテクノロジーを使えば100%に近い透明な分配ができる時代だから、そこに鈍感なのはよくないと思う。「これからは音楽教室から著作権料徴収します」という時に、明快で透明な分配方法を明示できなければ、ユーザーも事業者も納得しないのは、当然。でも、問題は事務局じゃなくて、JASRACの理事会なんだ。
選挙で選ばれる理事の2/3が作詞家・作曲家で、この方々がどれだけネット時代を理解していて、透明性やユーザーからの支持を得ることの重要性を理解しているか? ここがJASRAC改革の本丸です。カスラックとか言っているユーザーは、JASRACの理事にメンション飛ばして欲しい。まあTwitterやってない方が多そうだけれど(笑)。真面目な話、理事会の意識が変われば、JASRACは変わります。事務局のスタッフはちゃんと勉強しているし、時代の変化を理解している人が多いよ。

脇田:音楽教室側にも問題がありそうです。

山口:そもそも音楽教室もビジネスなので、正義の味方みたいに振る舞って、著作権料を支払いたくないというスタンスはおかしいよね。挙句の果てに、どうみても勝ち目のない訴訟を自分から仕掛けているって、顧問弁護士もセンス悪いよね。例えば、以前ブログにも書いたけれど、音楽教室の著作権料で、JASRAC管理楽曲の楽譜をクラウド管理して、ユーザに使ってもらって、それで使用料いただくみたいな発想で連携すればよいのに。縮むパイを奪い合うのではなく、市場そのものを活性化して大きくする発想が大事だよ。

脇田;海外映画の楽曲使用料の徴収方法を変える問題も軽く物議を呼びました。今年はJASRAC側からの発信も以前より増えましたし、表に出る事によって議論も起こるのはいいことだなと感じました。

第3位)安室奈美恵引退+初週ミリオン達成

山口:安室ちゃん引退は、ワッキー的にはどうですか?

脇田:一言では語れないドラマを持ったアーティストですよね。日本を代表する国民的ビッグアーティストともなると、ファンはもちろん、関係会社、業界、社会全体に対して、必要としている、いろんな人のためにコンスタントな活動を行なっていくという人生を歩まれていく方が多い。しかしある時期からの安室さんは、そういう考え方とは違う道を歩まれてますね。テレビに出ない、ライブでMCしない、ということで。
あと、この件に関して、もう一つ。2017年を代表するワードを強く印象付けました。それは「引退」です。ハロプロの「ももち」、乃木坂46の「橋本奈々未」、そして安室ちゃんと、「脱退」「卒業」「活動休止」ではない新しいワード「引退」がエンタメ業界を席巻しました。

山口:確かに、アーティストが「引退」って言葉を使うのは久しぶりに聞いた気がする。僕はなにより、ワンピースとのタイアップ曲「Hope」の作詞・作曲・編曲が僕の弟子たちなので、とても喜んでいます。

脇田:CWFですね?

山口:プロ作曲家育成「山口ゼミ」の卒業生によるクリエイター集団「Co Writing Farm」は、最近は、送られてくるコンペをこなすだけでなく、デモを作ってこちらからアーティストに提案するという活動をしているんだ。これからは日本でもこのやり方が主流になると思っている。担当を調べて、A&Rに持っていくと、喜んで聴いてくれるしね。今回も、一期生の安楽謙一が安室奈美恵って言い出して2年位かかったけれど、とても大きな成果があった。

脇田:すごいですね。おめでとうございます。

第2位)SMAP解散、ジャニーズ脱退メンバーの活躍

山口:SMAPの解散は2つの意味でバッドなニュースだったと思っている。40代の成功した男たちの意思決定を80代が覆すという、日本の悪い面の縮図だと僕には見えるんだけれど、それを美談みたいにメディアや政治家が語っているのが醜悪だった。

脇田:SMAP解散に関しての顛末は興味深かったですが、それよりインパクトがあったのが、3人での「新しい地図」と、「世界に一つだけの花」の購買運動ですね。ネットに舞台を移して新しい活動を華々しくスタートさせたこと、ファンがオリコンを舞台に、CDを買うことで意思表示し続けている、興味深いです。

山口:ファンパワーが凄いよね。。だからこそなんだけれど、残念なことのもう一つはSMAPという器があることで成立していた、最高峰にクリエイティブレベルが高いJ−POPが作られなくなってしまうこと。最後にアルバム1枚作って欲しかったけれどね。

脇田:いい作品を沢山生みましたよね。

山口:あと、辞めたマネージャーの方を被害者みたいに言うのも違和感あるんだよね。彼女は、ジャニーズ事務所の中で最もジャニーズ的な強権を使う仕事の仕方が評判の人でしたからね。これからどうするのかお手並み拝見だね。

脇田:SMAP、安室ちゃんの件で、90年代、平成に花開いた国民的エンタテイメントの一つの時代の終わりを感じますが、テクノロジーの進化がもたらす新しい時代に彼らや彼女が生み出せるものは沢山あると思います。


第1位)チケット二次流通問題、音楽業界の主張が認められる

 山口:僕の知る限り音楽業界が、提案した社会的な事象が、支持され「勝った」のって初めてなんだよね。素晴らしいと思う。国会も司法も味方にすることができた。びっくりした。私的録音補償金のiPod認定も古くはレコードの貸与権も、コンテンツ制作者側の主張は軽んじられてきました。今回は満点の出来です。

脇田:話が平行線なら、戦うしかないですからね。私たち音楽関係者が大事にしている事について、ああいった会社から理解されなかったのは残念でしたよね。負けられない戦いでした。

山口:チケット二次流通の会社のロジックは、大まかに言うと「アメリカでは普通に行なわれている」「市場主義でチケットも取引するやるべき」という2つだったと思うけど、日本の音楽ファンには馴染まない考え方だったね。
僕が思うのは、アメリカで「ファンに申し訳ないから、あまりチケット代を高くしたくない」って考えるアーティストってまずいないと思うんだ。ビジネスライクな判断をしていると思う。でも、日本のアーティストは、「ファンのために」という考え方をすることが多い。マネージメントってアーティストの考えに寄り添って、それを実現させるって思う仕事だからね。今回もヒップランドの野村達矢さんが先頭に立って汗をかかれていて、素晴らしかった。日本では「コンサートはファンとアーティストの最大のエンゲージメントの場なので、単純な市場主義はそぐわない」という音楽業界側の主張が日本全体から支持されたなと感じているよ。

脇田:「ファンは高いお金を出してでもチケットを入手したいと思っている、だからこういうサービスを行なっているんだ、ファンのためだ」、みたいな論理もありましたね。「ファンのために」みたいな音楽文化への愛情や敬意が少しでもあるなら、もっと解決策を対話できたんじゃないかと思います。これからも、敬意のない乱暴なサービスや企業が現れるでしょう。敬意をもって、理解し合いたいものです。

山口:あと、チケット二次流通会社は、ネットダフ屋撲滅への姿勢も中途半端で、二枚舌な印象を持たれたよね。

脇田:ネットダフ屋を取り締まる法整備が無いのをいいことに、利益を優先して悪に加担したと思われても仕方ないと思います。

山口:個人的にはmixiの経営陣に猛省を促したいな。音楽業界ともつながりの深い中村伊知哉さんは社外取締役を辞任してまで、チケット二次流通サービスについて諫言したのに無視。上場企業が儲かれば良いって考えでサービスやってはだめでしょう?
以前は、mixiのファンコミュニティが機能していて、コンサートにいけなくなるとコミュ内で定価ベースでやりとりしていた。マネージャーはそれを黙認していたって歴史があるじゃない? まあ牧歌的な時代と言ってしまえばそれまでだけれど、そのmixiの伝統にも泥を塗ったと思うよ。

脇田:これも残念なことです。

総評)2017年を振り返って

脇田:振り返ってみると2017年は、今までにない新しい動きがたくさん見られた年でしたね。CDが売れていた時代のような過去に決別し、何か、重い腰を上げて動き始めた実感がありました。JASRACの件、ビクターの件についても、過去にしがみついて引きこもっていたなら、このような騒ぎにならない。そう考えると未来を感じますね。山口さんはどう思われました?

山口:国際的な視点で言えば、周回遅れな感じもするけれど、やっと日本でも新しい潮流があるのかなと、希望的に考えたいです。

脇田:ニューミドルマン養成講座も新しい仕組みをスタートさせます。マネジメント本も出ましたし、音楽ビジネスに参入する人をどんどん増やしたいです。

山口:ニューミドルマンもコミュニティ化を図ろうと思います。音楽業界の変革を牽引する人がたくさん出てきてほしいです。オンライン+オフ会のコミュティをベースにして、養成講座は回数やテーマを絞って、年4回やるような形にアレンジしようと。1月からはオンラインコミュニティもフェイスブックグループを使ってα版運用を始めるので、是非、参加して欲しいし、2月に行う音楽ビジネスに興味がある人は、2月に行う「超実践アーティストマネージメント篇」を受講してください!

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