2013年4月21日日曜日

音楽で世界中と緩くつながると、どうなるんだろう? 〜Twitter #musicへの期待 

 そのニュースは、唐突だった。


 「We Are Hunted」というサービスを買収していたので、Twitter社が音楽サービスを手がけるのは想定されていた。でも、正直思ったより早かったし、Twitter本体とこんな風にリンクしたサービスとは予想できていなかった。

 現時点での機能は、
総合人気ランキングの「popular
急上昇楽曲のランキング「Emerging
ユーザー別のリコメンド「Suggested
フォロワーが再生中の楽曲を表示する「#NowPlaying」の4つだ。

 ただ、細かい機能がどうこうよりも、Twitter上で、音楽にまつわるコミュニケーションが誘発されていくことが重要だ。
 既に、社会インフラとも言えるプラットフォームで、日常的に、楽曲の情報共有が行われることの意味は、とてつもなく大きい。
 Tech Waveの「音楽プラットフォームの大本命」というのも大げさでは無い。

 さて、このTwitter musicは、今のところ日本からは、ハッシュタグ活用の#NowPlaying以外の機能は使えない。

 「We Are Hunted」の買収のニュースをSXSW出張中に聞いて、知己であるTwitter Japanの音楽担当者にすぐメールしたけれど、「まだ何も言えない」との答えだった。今回も同じようなレスだった。日本での展開の方針が、まだ決まっていないのかもしれない。

 Twitter musicは、自らは、楽曲配信は行わず、様々な音楽配信サービスとセットで使われる。その中心は、SpotifyRdioなどの音楽ストリーミングサービスだ。ストリーミングが定着していない日本での開始には、逡巡しても不思議は無い。

 早速、こんな記事も出ている。
 
 開始直後の分析、iTunes StoreよりもSpotifyと紐づいたツイートが多かったというデータだ。米国でのiTunesの普及は圧倒的だ。それでも、Spotifyユーザーの方が使っているというのが、クチコミとストリーミングの相性の良さがわかる。

Twitter #music iPhoneアプリ
 ストリーミングサービスでは、当初から友人知人と情報共有するソーシャル性が重要と言われてきた。
 Facebookの開発担当者が「Facebook Musicは既にある。Spotifyだ」と言ったというのは有名なエピソードだけど、ストリーミングサービスを広めるには、ユーザーを緩くつないでいくソーシャル的なコミュニケーションが有効だ。Twitter Musicが主役になるのではないか?

 日本でも、6月にはKDDIが、台湾、香港で成功しているKKBOXの日本サービスを開始する。昨年末に日本法人を設立したSpotify も、年内には始まるだろう。

 Twitter Musicの開始で、日本でのストリーミングサービスの普及の重要性がました。フリーミアムモデルの価値が高まると思う。友人知人のクチコミから、楽曲の話題が日常になっていくことで、音楽のプロモーションの中心が、ソーシャルメディアになっていくだろう。

 Twitterには、ソーシャル・インフルエンサー(いろんな言葉が出てきたけど、今はこう言うみたいだね?)が、たくさん存在している。
 人を情報のハブにして、可視化されながら、音楽がクチコミで広がっている時代が、もう目の前に来ているよ。楽しみだyeah!


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